クルディスタン、地域政府サービス用データセンターを開設

しかし、戦争と送電網の問題が、イラクのITの成長を妨げている

クルディスタン地域政府(KRG)は、イラク北部のクルド自治区にデータセンターを開設したと発表しました。

施設はTier IIIの基準で建設されている、とクルディスタン地域政府は説明しています。ただ、サイトの敷地面積については明らかにされていません。

Masrour Barzani地域首相は次のように述べています。「3年前、我々は市民と政府のサービスをホストするために、KRG初の近代的なデータセンターを建設すると約束した。今日、それは現実のものとなった。私たちは今、デジタルの未来に飛躍するために必要な重要なインフラを手に入れたのです」

今年7月にKRGの情報技術局が共同で執筆した研究論文では、数年前から「ICTインフラの拡大に向けた重要な取り組みが行われている」ものの、「クルディスタン地域のバックボーンネットワーク整備の現状は、残念な状況にある」と指摘されていました。

「戦争、透明性と計画の欠如、権力におけるICT専門家やコンサルタントの不足、ICTプロジェクトの失敗、文化、電力不足など、多くの要因が現在の状況の主な原因となっている 」

KRGは、イラク北部の自治領クルディスタン地域の行政機関です。2017年にイラクのクルド人の92%が独立に賛成しましたが、イラクの最高連邦裁判所では、投票は違法であり、どの州も分離独立は許されないと判断されていました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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