ナイジェリアのゼニス銀行、データセンター火災による障害に見舞われる

今年4件目の大規模データセンター火災事故、数百万人が銀行サービスを受けられず

ナイジェリア最大の銀行で発生した障害は、同社のデータセンターでの火災が原因であったとされています。

現地メディアTechCabalの報道によると、ゼニス銀行のバックアップ電源システムで火災が発生し、データセンターの停電が誘発された模様です。

この障害は午前7時に始まり、同行のサービスの多くが停止したため、数百万人の利用者に影響が及びました。

TechCabalによると、同銀行は災害復旧用データセンターを設けていたものの、アクティブ・アクティブで作動しなかったといいます。現在、サービスは手動で切り替えられており、本日中にオンライン復帰できる見通しとのことです。

今回の障害は、パリのGlobal Switchデータセンターでバッテリールームの水漏れが原因で発生した火災事故からわずか1週間後の出来事です。また、この火災事故は、フランスの別のデータセンターの全焼事故、そしてオーストラリアのデータセンターでの火災により病院の患者記録システムがダウンした事故から1ヶ月後に発生しました。一方、韓国では、リチウムイオン電池の火災が原因でカカオトークが大混乱に陥り、さらに、電源室の不具合でエクイニクスのデータセンターでも小規模な火災が発生するなどの事故もありました。

業界で最も注目を集めた火災事故は、2021年に発生したOVHcloudのストラスブール・データセンターの全焼事故です。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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