マイクロソフトが、土壌会社と炭素除去契約を締結

マイクロソフトが、土壌改良に特化した農業会社と炭素除去契約を締結しました。

Indigo Agは、マイクロソフトが、2月に発行された4万個の農業土壌ベースの炭素クレジットを購入することに合意したと発表しました。

マイクロソフトのエネルギー・炭素除去担当シニア・ディレクターのBrian Marrsは、次のように述べました。「土壌有機炭素の回復は、食糧システム、経済、気候変動緩和の将来のために不可欠です。私たちは、再生農業の導入および土壌有機炭素の科学的根拠を促進するために、Indigo Agと協力できることを嬉しく思います。」

Indigoは2013年に設立され、世界14か国で事業を展開しています。同社は、農家が大気から炭素を除去し、土壌に炭素を貯蔵することを支援しています。同社は、カバークロップの追加、カバークロップの多様性や生育期間の増加、耕起の削減、窒素タイミングの改善、ローテーションの多様化などの持続可能な慣行に対して農家に報酬を支払い、土壌の質を向上させ、企業に発行できる炭素クレジットを創出しています。

Indigoによると、この取引はIndigo Agが個人の買い手に提供したクレジットの数としては過去最大となるとのことです。

Indigo AgのCEOであるDean Banksは、次のように述べました。「本日の発表は、Indigoのカーボンプログラムと、農業に基づく持続可能なソリューションの拡大にとって、大きな節目となります。マイクロソフトは、企業の気候変動対策におけるリーダーであり、炭素除去において大きな影響力を持つ企業です。また、より強靭で持続可能な農業システムへの移行を支援するという我々のコミットメントを共有しています。」

現在までに、Indigoは約700万エーカーの農地と、2850の農場をプログラムに登録しており、296,000の炭素クレジットを発行しています。農家には1クレジットあたり最低20ドルが支払われています。

マイクロソフトは、2030年までにカーボンネガティブになることを目指しており、この目標を達成するためにさまざまなプロジェクトを支援しています。マイクロソフトは、再生可能エネルギーと契約し、二酸化炭素の回収・除去プロジェクトに投資することで、過去の排出量を削減しようとしています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Caféが日本向けに抄訳したものです。

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