
Airspan Networks、楽天とOpen RAN契約を締結
楽天のOpen RAN無線ユニット展開を支援
Airspan Networksは、楽天モバイルとOpen RANに関する契約を締結したと発表しました。
この契約により、Airspanは日本全国に展開される楽天のモバイル通信網に同社のOpen RAN準拠の無線装置を提供し、展開されます。
Airspanによると、この展開は、Open RAN開発に向けて米国の国家電気通信情報局(NTIA)から提供された助成金によって支援されているとのことです。
Open RANは、モバイルネットワークにおけるベンダー供給網の多様化を目的としており、異なるベンダーの機器を組み合わせて利用できる仕組みを目指しています。
Airspan NetworksのCEOであるGlenn Laxdal(グレン・ラックスダル)は次のように述べています。
「NTIAの助成金と連動した初の商用Open RAN展開の一翼を担えることは、Airspanにとって戦略的な節目です。楽天モバイルとの取り組みは、米国のイノベーションとORANアプローチが、事業者に対してより柔軟でクラウドネイティブなアーキテクチャを提供し、導入の迅速化、サプライチェーンの多様化、ネットワーク経済性の向上を実現できることを示しています。」
楽天モバイルの共同CEOであるSharad Sriwastawa(シャラド・スリワスタワ)は、次のように付け加えています。
「AirspanのORAN無線ユニットを統合することで、相互運用性が高く、容易に統合できるRUの恩恵を受け、日本全国のお客様に高品質な音声、データ、デジタルサービスを提供することが可能になります。同時に、クラウドネイティブなOpen RANネットワークを柔軟かつ効果的に継続的に強化・拡張していくことができるようになります。」
楽天モバイルは、世界初の完全クラウドネイティブなモバイルネットワークを展開しており、単一の共通ソフトウェアレイヤー上で複数の無線ベンダーの機器を用いた、34万5,000セル以上を擁する世界最大規模のHetNet Open RANネットワークを運用しています。
今年初めには、AirspanはVeonとOpen RANパートナーシップを締結し、Veonのウクライナ子会社であるKyivstar向けにOpen RAN機器を展開する契約を結びました。
米国フロリダ州に本拠を置くAirspanは、もともとDSC Communicationsの製品部門として設立されましたが、1990年代後半に独立しました。同社は今年初め、JabilのOpen RAN無線ポートフォリオを買収しました。また、2月にはCorningのワイヤレス事業も買収しました。
なお同社は昨年4月にChapter 11(米連邦破産法第11章)の適用を申請し、非公開企業として再出発しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















この記事へのコメントはありません。