GoogleがAIデータセンターブームで排出量が5年で48%急増

水と電気の使用量が過去最高に急増

Googleの温室効果ガス排出量は、人工知能データセンターの増築によることもあり、5年間で50%近く急増しました。

同社は、年次環境報告書の中で2023年の排出量は、前年比で13%、5年間で48%増加し、二酸化炭素の総量は、1430万トンに上ると発表しました。

排出量の増加は、「計算強度が増加する一方で、排出量を削減するという課題を浮き彫りにし、このAI移行をサポートするために、技術インフラ投資を拡大する予定です」と報告書は述べています。

2023年には、世界の再生可能エネルギー比率を、100%に維持しているにもかかわらず、データセンターの総電力消費量は17%増加しました。

IEAは、世界のデータセンターの電力消費量は240〜340TWh、世界の最終電力需要(約25,000TWh)の、約1〜1.3%であると推定しています。

2023年Googleのデータセンターは、24TWhの電力を消費し、これは世界のデータセンターで消費されると推定される、240-340TWhの7-10%に相当し、世界の総電力消費量25,000TWhの、0.1%未満です。

同社は、次のように述べました。「電力使用と同時に、データセンターのバックアップ電源として、大量のディーゼルを購入しており、これが大きな排出量につながる可能性があります。その解決策のひとつが、再生可能ディーゼルで、化石燃料に比べてライフサイクルでの、二酸化炭素排出量は僅かです。2023年には、一部の米国と、欧州のデータセンターで再生可能ディーゼルを試験的に導入し、再生可能ディーゼルの利用可能性が高まるにつれて、このプログラムをグローバルに拡大する予定です。当社のデータセンターと、オフィスにおける水の使用量も、AI製品とサービスの拡大(これは)データセンターのワークロードの増加と、それらを効率的に冷却するために、必要な関連する水のフットプリントの増加につながっているため、昨年より17%増加しました。」

同社はさらに、「これを踏まえて考えると、2023年に当社のデータセンターが使用した水の量は、米国南西部の年間平均で、およそ41のゴルフコースの灌漑に必要な水の量と同じです」と付け加えました。

データセンターと、オフィス全体で水の総消費量は、64億ガロン(約240億リットル、2400万立方メートル)でした。2023年には、Googleの淡水取水量の69%が水不足の少ない流域から、16%が水不足の中程度の流域から、15%が水不足の多い流域から取水されています。

2023年には、当社のデータセンターの総取水量(海水を除く)の22%が、再生廃水とその他の非飲料水であり、同社の、データセンターキャンパスのおよそ3分の1が空冷、または非飲料水源を使用していました。

シンガポールと、ジョージア州ダグラス郡にある同社のデータセンターでは、再生水を使用しており、ベルギーのSt. Ghislain、台湾の彰化県、オランダのEemshavenにあるデータセンターでは、工業用水を使用しています。また、フィンランドのHaminaのデータセンターでは、冷却に海水を使用しています。

同社は昨年、データセンター用地を評価するための、水リスクフレームワークを発表しました。「このフレームワークは、すでに冷却技術の選択に役立っています。例えば、アリゾナ州メサと、ウルグアイのカネロネスで開発中の新しいデータセンターキャンパスは、水源流域が水冷の責任使用基準を満たさなかったため、空冷技術を使用する予定です。また、ネバダ州Storey Countyとアイルランドのダブリンにあるデータセンターでは、すでに空冷技術を採用しています。」

Googleはまた、「当社が所有・運営するデータセンターの、グローバルフリート全体で、運用廃棄物の78%を廃棄から転換し、データセンターの29%が廃棄物埋め立てゼロの目標を達成しました」と述べました。 

2015年以来同社は、データセンターから4,400万以上のハードウェアコンポーネントを他の組織による再利用のために流通市場に再販しており、2023年には、700万以上のコンポーネントが再販される予定です。

同社は、「このような進捗にもかかわらず、私たちは大きな課題に直面しており、積極的に取り組んでいます。持続可能な未来には、システムレベルの変化、政府の強力な政策、そして新技術が必要です」と語っています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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