世界のデータセンター大手が日本に注目
世界的にデジタルインフラへの依存度が高まるなか、世界の不動産大手は競って日本でのデータセンター拠点を拡大しようとしています。世界最大のデータセンター所有者であるBlackstoneを筆頭に、これらの企業は、クラウドサービスや人工知能 (AI) アプリケーションに対する日本での需要の高まりに対応することを目指しています。
Blackstoneは最近、アジア太平洋地域最大のデータセンター運営会社AirTrunkを買収し、日本市場における支配的なプレーヤーとしての地位を固めました。Nikkei Asiaによると、同社の日本における不動産投資のヘッドである橘田大輔氏は、「私たちは、日本におけるデータセンター施設の圧倒的なプロバイダーとなることを目指しています」と述べました。
同じく不動産投資大手のESRも、日本のデータセンター市場に参入しました。同社は、AWS、マイクロソフト、Googleといった世界的なハイテク大手によるクラウドサービスの需要増加を背景に、東京と大阪に複数のデータセンターを建設する計画を立てています。
データセンター投資家にとって日本市場の魅力が高まっている背景には、いくつかの要因があります。第一に、日本の高齢化と慢性的な労働力不足により、AIが様々な産業にとって特に魅力的なソリューションとなっています。第二に、最近のAI導入の急増により、これらのアプリケーションの計算ニーズをサポートするデータセンターに対する大きな需要が生まれています。
データセンターへの投資は、歴史的に日本の不動産投資のごく一部でしたが、専門家は今後数年で大幅に増加すると予測しています。外国人投資家が市場に資本を投入し続ける中、日本の不動産ポートフォリオに占めるデータセンターの割合は、5%から10%に上昇すると予想されます。
W.Media (Hazel Moises 記者)より抄訳・転載
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