Cloud Conductor、エクイニクスのPlatform Equinixに自社ネットワーク技術を盗まれたと発言

マルチクラウド管理会社のCloud Conductorは、エクイニクスがPlatform Equinixネットワークサービスを提供するために自社データセンターに導入した技術を盗んだとして、エクイニクスを訴えました。

フロリダを拠点とするCloud Conductorは、複数のクラウドやオンプレミスで稼働するパッケージやホストを管理するサービスを提供しています。同社によると、エクイニクスがCloud Conductorの特許取得済みクラウド接続製品を同社のデータセンターでホストした後に、Platform Equinixで同一のサービスを提供し始めたと話しています。

「Cloud Conductorが被告(エクイニクス)の顧客になる前、被告はCloud Conductorの特許でカバーされるサービスを提供していなかった」と、フロリダ州南部地区裁判所に提出された訴状には書かれていた、とLaw.comは報道しています。「被告がCloud Conductorのネットワーク、構造、ルーティング・スイッチングシステムに自由にアクセスした結果、被告はCloud Conductorの特許項目をコピーし、世界中の広範な顧客に販売し、Cloud Conductorがその独自の知的財産を市場で活用する機会を閉ざした」

Cloud Conductorのサイトによると、同社はMPLSプロトコルを使いAWSなどのクラウドプロバイダーへのアクセスをより容易にする仮想経路の作成などのサービスを提供し、マルチクラウドアクセスを実現しています。また、クラウドフレンドリーではないアプリケーションをホスティングするサービス「FlexLayer」も提供しています。更に、複数のVPNベンダーのサービスをクラウドに接続し、セキュリティ、負荷分散、圧縮などの機能も提供しています。

Cloud Conductorは、2020年に発行された「Cloud Network Services Provider Having a Gateway for Subscriber Specified Connection to a Cloud Service Provider」という名称の米国特許番号10,708,085 B2を保有しています。

この訴訟では、エクイニクスがいつFlexLayerの技術を見たのか?についての詳細は明らかにされていません、しかしCloud Conductorは2016年2月に特許を出願し、2015年にはFlexLayerの商標を出願しています。

一方エクイニクスは少なくとも10年前から「Platform Equinix」ブランドでのサービスを提供していますが、それは複数の技術や約束を包括したフラッグシップブランドです。

同社の訴えでは、エクイニクスが「’085特許を知っていたか、知るべきであったが、故意に’085特許の存在を気づかなかった」として、Platform Equinixに特定のネットワークサービスを追加したとしています。

(注: Cloud Conductorはドイツのシュトゥットガルトに本社を置く別のもう1社があり、そこではカスタム・標準パッケージソフトウェアを集中管理するWebフロントエンドを提供しています。この会社はエクイニクスを訴えていません)

DCDは、エクイニクスとCloud Conductorに対し、詳細な情報を求めています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。