EU、2030年までにDCのカーボンニュートラル化を要請
EUは、データセンターのグリーン化を望んでいる、と超国家的機関はそのデジタル戦略の概要を公表しました。
EU委員会は、データセンターと電気通信が大きな環境フットプリントの原因となっており、「2030年までにクライメイト・ニュートラル(Climate Neural) となる、またそうする必要がある。」と指摘しています。
10年先
「デジタルソリューション、特にデータについては、設計からエネルギー、原材料、その他のインプットにより出来上がる最終製品から生産終了の過程に至るまで、完全に統合化されたライフサイクルアプローチを実現できる。例えば、いつ、どこで電力が最も必要とされるかを追跡し、エネルギー効率を高め、化石燃料の使用量を減らすことが可能である。」と委員会のデジタル戦略でこう述べられています。
「なお、ICTセクターも独自のグリーントランスフォーメーションを行う必要があることは明らかである。セクターの環境フットプリントは多大で、世界の総電力使用量の5〜9%、全排出量の2%以上であると推定される。データセンターや通信業界は、エネルギー効率を高め、廃棄エネルギーを再利用し、より多くの 再生可能エネルギー 源を利用する必要がある。」
委員会がこの移行計画をどのように計画していくのかは明確ではありませんが、「2030年までにはクライメイト・ニュートラルで、エネルギー効率が高く、持続可能なデータセンターを実現するためのイニシアチブと、電気通信事業者に対する環境フットプリントの透明性措置の実現を目指す。」 としています。
例えばEUが出資するBoden Type DC Oneのようなスウェーデンのプロトタイプデータセンターなどで、いくつかのイニシアチブは既に進められています。Boden Type DC Oneは、可能な限り最も効率的な施設の構築にフォーカスした、昨年のDCD Magazineで紹介した施設です。
更に、EcoDesign Directive(=エコデザイン指令)、サーバーをより効率的にするプロジェクト、データセンターのエネルギー効率に関する自主的な欧州行動規範、および燃料電池の発電機を開発する5年プロジェクトなどが存在します。
Data Center Dynamics
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