アリババ、近日中にサーバーチップ販売開始

中国のインターネット大手アリババは半導体への進出を間近に控えており、早ければ今週中にも初のサーバーチップを発表する可能性があると報じられています。

中国の金融ニュース展望「Caixin(財新)」は、ニューヨーク証券取引所に上場している同社が、現在Nvidiaが540億ドルで買収を進めている英半導体企業Arm Holdings(ARMHF)の技術をベースにしたサーバーチップを開発していると報じています。報道によればアリババは2018年に独自のチップ製造子会社を設立し、2019年から独自のチップを開発していると言われています。

アリババは今週の同社主催カンファレンスでサーバーチップをデビューさせると報じられています。同社は他の多くの中国企業と同様、チップ製造の経費を削減する手段として、半導体設計に投資しています。

Arm社は、Apple社やQualcommなど数多くのテクノロジー企業に自社の技術をライセンスしていることで知られています。Nvidiaは最近、提案されている取引に対するEUの反トラスト法上の懸念を軽減するために、EU規制当局に対してより多くの譲歩を申し出ています。

アリババにとっても今回半導体への進出は、東南アジアや中東地域に進出しているクラウドコンピューティング事業に大きな弾みをつけることになります。アリババクラウドは、アリババグループのデジタルテクノロジーとインテリジェンスのバックボーンであり、最近ではマレーシア政府のクラウドサービスプロバイダー(CSP)に指名されました。また、フィリピンに初のデータセンターを建設する計画も発表しています。

世界的な半導体不足

米中貿易戦争の影響もあり、世界的に半導体チップが不足している背景から、さまざまな分野の中国企業が、半導体分野への参入を加速させています。

自動車、スマートフォンメーカー、家電メーカーなどのセクターの企業が半導体に参入しています。



W.Media (Venkatesh Ganesh)より抄訳・転載

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