ルネサスのチップ工場火災、復旧に4ヶ月を要する可能性
先々週に発生した半導体工場の1フロアを焼失した火災は、復旧に3〜4ヶ月を要すると見られています。
半導体メーカーのルネサスエレクトロニクスは、被害は予想以上に大きかったと述べ、世界的な半導体不足の中で代替装置の入手が困難になる可能性があると認めています。
ただでさえ苦しい自動車メーカーに追い打ちをかける
火災発生当初、同社は損傷を受けた装置は11台と発表していましたが、実際には23台の装置の交換が必要になると、柴田英利社長は記者団に対し語っています。
また、「納入が遅れることはないと信じている」としながらも、特に需要が高い場合には遅延が起こりうるかもしれないと述べています。
日本政府は施設の復旧に向けて総力を挙げて取り組んでいるが、フル稼働に戻るには90日から120日かかるだろうと柴田氏は述べています。
また、国産自動車メーカーも従業員を現地に派遣しています。世界的に見ても、自動車産業は既にチップ供給不足の影響を最も受けている産業のひとつであり、ルネサスが主要な自動車部品サプライヤーであることもあって、今回の火災でその影響はさらに大きくなっています。また、米国テキサス州で発生した冬の寒波による工場の操業停止も事態を悪化させました。
事故の発生前に、自動車メーカーらはチップ供給不足のためにおよそ150万台の生産台数の減少を予測していました。
今回の火災は、OVHデータセンターが焼失した数週間後に発生しました。
また一昨日3/31にも台湾のTSMC工場でも火災が発生しました。
Data Center Dynamics
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