Goldman Sachs、カナダのデータセンター企業QScaleを買収

今年初めの戦略見直しを経て売却が実現

Goldman Sachsは、カナダのデータセンター企業QScaleを買収しました。

Goldman Sachs Alternativesのインフラ部門は今週、QScaleの創業者および経営陣と提携して、同社の買収を完了したと発表しました。取引条件は公表されていません。

QScaleの創業者兼CEOであるMartin Bouchardは、次のように述べました。「創業当初から、当社はシンプルな理念に基づいて設立されました。すなわち、世界は今後、はるかに多くのコンピューティング能力を必要とし、それはクリーンで高密度かつ堅牢なものでなければならない、というものです。Goldman Sachs Alternativesとの提携により、より迅速な規模の拡大、より大規模なシステム構築、そして世界で最も要求の厳しいハイパースケールネットワークおよびAI顧客へのサービス提供に必要な資本基盤とグローバルネットワークを獲得しました。当社のチームがこれを実現し、次の段階ではこの機会を確実に成果へとつなげていきます。」

QScaleは今後も現行の経営陣が引き続き運営を担い、同経営陣はGoldman Sachs Alternativesとともに株主として事業に関与します。

QScaleが新たな投資先を模索しているとの報道は2月に明らかになり、その際にはGoldman Sachsが有力な買収候補として名前が挙がっていました。

Goldman sachs AlternativesのパートナーであるLeonard Seeversは、次のように付け加えています。「AIは消費者および企業に大規模なコンピューティングを提供するためのインフラ要件を急速に再定義しています。QScaleはこうした複雑なニーズに応えるために最高水準の構築を進めていると確信しており、MartinおよびQScaleのチームと提携し、彼らの構築を加速させるとともに、持続可能なAIコンピューティングのグローバル拠点としてカナダが台頭することを支援できることを大変嬉しく思います。」

QScaleは2018年に設立され、これまでにAligned Data Centersおよびケベック州政府から投資を受けています。

同社は2021年にケベック州Levisにある最初のキャンパス「QScaleQ01」の建設を開始し、2022年には2棟目の建設に着手しました。同施設は、フル稼働時にはIT容量142MWに達する見込みです。

また、モントリオールのSaint-Bruno-de-Montarvilleエコパークに、第2施設の計画も発表しています。

今週の発表で、Goldman SachsはQScaleが「顧客需要の急増に対応するため、カナダ各地で追加のキャンパス開発を積極的に進めている」と述べました。

今回の取引においては、Macquarie CapitalとNational Bank Capital MarketsがGoldman Sachs Alternativesの財務アドバイザーを務め、Vinson&Elkins LLPとStikeman Elliott LLPが法務顧問を担当しました。一方、QScaleおよびその株主側には、ScotiabankとTDSecuritiesが財務アドバイザーとして関与し、Fasken Martineau Du Moulin LLPがQscaleとその株主の法務顧問を務めました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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