Covid-19:データセンター管理で最も懸念されているのは何か?

【原文著者】Andy Lawrence氏 (Uptime Institute

これまでのところ、業界はうまく対応しているが、将来に向けての懸念がいくつか報告されている

新型コロナパンデミック以降、今日まで、クリティカルインフラストラクチャ業界は、スタッフの削減、メンテナンスの延期、ソーシャルディスタンス、および新しいパターンの需要もあり、おおむね効率的に運用管理を対処してきました。パンデミックに直接関連する深刻なインシデントやシステム停止もありましたが、僅かな数に抑えられています。

先の心配

しかし、この先数か月間の事業者の心配事は何でしょうか?明らかに、状況は常に変化し、国や地域によって施設が異なれば、状況も大きく異なります。いくつかの国はロックダウンを緩和しつつありますが、まだパンデミックの(初期の?)ピークに到達していない国もあります。

全世界の200社を超える重要なITインフラ事業者を対象としたUptime Instituteの調査によると、事業者の3分の1は、ITインフラ運用スタッフのレベルの低下が、運用に最大のリスクをもたらすと回答しています。(図1を参照)

スタッフの問題

これは驚くべきことではありません。以前のUptime Instituteの調査結果では、スタッフ不足が障害やインシデントレベルの増加に関連する可能性があることが示されています。パンデミックの発生以前であっても、データセンター所有者や事業者の60%が、熟練スタッフの採用や維持は困難であると回答しています。計画メンテナンスの削減(15%)と重要コンポーネントの不足(6%)をまとめると、継続的な機器の無障害稼働が2番目に大きな懸念であることを示唆しています。

懸念うち上位3つのみを回答するように聞いたところ、回答者の45%は、スタッフの問題と同様、データセンタープロジェクトや建設工事の遅延(図2を参照)を挙げました。これも驚くべきことではありません。調査の後半部分で、新型コロナの潜在的な影響に関連するインパクト全てを選択するよう求めた質問では、回答者の60%はパンデミックに伴うプロジェクトや建設工事の遅延を報告しています。

Data Center Dynamics

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新型コロナの影響に関わらず、データセンター運用スタッフの不足やエンジニアリングレベルの維持は現在国際的に業界内の大きな課題となっています。そこで各事業者はデータセンター研修・資格プログラムに投資し、人材育成を図っています。日本国内では、例えば”DCProfessional(DCPRO)“などを始めとした国際的な研修プログラムがいくつか提供されています。