韓国釜山にグリーンデータセンタークラスター建設

韓国南東部の港湾都市、釜山にグリーンデータセンタークラスターが建設される予定です。釜山広域市は、江西区に位置する釜山のエコーデルタシティに17万7000平方メートルのデータセンター複合施設を開発することを明らかにしました。

韓国中央政府が、電力が豊富で十分なインフラが整っている首都圏以外のデータセンター立地候補を積極的に支援する計画を発表したことを受けての発表となります。釜山にはデータセンター立地としての優位性があり、海外に向かう海底ケーブルの90%以上が釜山を起点にしています。また、近隣の韓国原子力発電所から電力の安定供給を受けることができます。

韓国・釜山市は、入居を望む企業を対象にオフライン商談会を8月28日に開催する 計画を発表しました。入居希望者は8月30日までに申請書を送付しなければなりません。先行販売期間中の候補者に対する優先審査は9月に行われることになっています。最終候補者は最終選考に進められ、韓国水資源公社による審査の後、10月までに賃貸契約が結ばれることになっています。

2021年、釜山市は韓国水資源公社と合意書に調印し、企業誘致エリアの造成のために合計 529,000 平方メートルの土地を確保しました。このエリアは、情報通信技術、データセンター産業、および将来の戦略的技術関連分野に特化した特化型ゾーンに分かれています。

Research and Marketsによると、韓国のデータセンター市場は年平均成長率9.89%で2022年から2028年にかけて成長し、2028年には67億4,000万米ドルに達すると予想されています。しかしながら、韓国市場における革新的なソリューション導入を妨げる可能性がある主な課題として、設置スペースの賃料の上昇と、効果的な運用を展開・管理するための熟練した人材不足が挙げられています。

これに対し韓国政府は、ソウル、仁川、 京畿道といった首都圏に新たに施設を建設する事業者にはより割高な費用を、首都圏以外に施設を建設する事業者には優遇措置を与えることで、分散化イニシアチブを通じたデータセンターの円滑化をさらに促進する計画となっています。

W.Media ( Jinny Kim記者 )より抄訳・転載

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