Googleがソーラーパネル12万枚を発注

Googleは、クロアチア唯一のソーラーパネル製造メーカーSolvisにソーラーパネル12万枚を1,000万ユーロ(1,210万ドル)相当の金額で発注する模様です。尚、ソーラーパネル全体ではおよそ50MW超の電力を生成できると見られています。

【お詫び】当記事をアップ後に、ソース元のData Center Dynamics社の原文で訂正が入りました。正確にはソーラーパネルは「データセンター用途ではない」とのことです。尚、当記事についても既に修正更新しております。誤解を招き大変申し訳ございませんでした。

Solvisの創設者兼CEOのStjepan Talan氏は、パネルはGoogleとスイスのパートナー企業との共同で開発し、またこれはGoogle向けに2年以上にわたって開発してきた特別なカスタムパネルであるとクロアチアの報道機関に対し語っています。

「銀色の1メートル角のパネル12万枚で巨大なGoogleインフォメーションセンターのドームを覆う。施設は現在完成に近づいており、ドームへの設置はまもなく開始される。空中投影が美しい、壮観だ」とTalan氏。

Solvisのソーラーパネルは2平方メートルの表面積を持ち、発電量は500Wとされます。つまり、Googleが今回発注した構成では、50MWを超える電力を生成可能であると考えられます。尚、パネルは3月末に発送準備が整います。

グリーン化へのカギとなるソーラー発電

今回のソーラーパネルの導入は、Googleのより環境に配慮する最新の取り組みです。昨年、同社は2030年までにデータセンターとオフィスを24/7(常時)のカーボンフリーエネルギー化に移行すると宣言しました。現在同社は、カーボンオフセットの購入を通じて施設に100% 再生可能エネルギー を供給し、再生可能エネルギーの調達ができない場合は化石燃料に依存しています。直接再生可能エネルギーによる稼働時間の割合で見ると、平均で約65%程度です。しかし一方で同社は、石油会社との提携も行っています。

競合のクラウド事業者であるAmazonとMicrosoftも、同様の持続可能性に関する誓約を宣言しています。Amazonは2040年までにカーボンニュートラル化を目指すとし、一方Microsoftは2030年までにカーボンネガティブを宣言しています。先週Chindataは、中国初のカーボンニュートラルを目指すデータセンター企業となると宣言し、一方CyrusOneも2020年9月に 、2040年までのカーボンニュートラルを宣言しました。

Solvisは2009年に設立され、首都ザグレブの北東約75 km(47マイル)のヴァラズディンに拠点を置き、300人以上の従業員を擁し、年間生産能力は300MW程度です。昨年同社は、70ヘクタールの敷地に50MWの設備容量を持つクロアチア最大の太陽光発電所の建設計画を発表しました。

Data Center Dynamics

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