Princeton Digital Groupがマレーシアのデータセンター建設に2億8000万ドルのグリーンローン確保

アジア太平洋地域のデータセンター事業者であるPrinceton Digital Group(PDG)は今週、マレーシア、ジョホール州のデータセンター建設に向け、グリーンローンで融資を受けることを発表しました。

同社は、ジョホール州のセデナック・テックパーク(STeP)にある150MWのJH1キャンパス向けに、12億7,600万リンギット(2億8,000万ドル)のグリーンローンを初めて調達します。

この融資は、JH1の最初の52MWフェーズに対するもので、2024年6月からの運用開始を目指しており、建設を始めてから12ヶ月以内に完成する予定です。

PDGの会長兼CEOで共同設立者のRangu Salgameは、次のように述べました。「JH1というデータセンターの存在、ならび大手金融機関によって行われる今回の融資は、PDGがAIに向けて大規模な建設を行いながらも、いかに持続可能性に向けて課題解決しているかを証明します。」

今回の融資は、PDGのグリーンファイナンスの枠組みに沿った初のグリーンローンです。Maybank、Standard Chartered Bank、UOB Malaysiaの3行がジョイント・グリーンローン・コーディネーターを務めました。

このキャンパス建設に向け、 PDGは2023年5月、JLand Group(JLG)から31エーカーの土地を取得したことを発表しました。同社は当時、このプロジェクトには総額15億ドルが投資されることを明らかにし、2024年第2四半期の完成に向け、2023年10月から着工を開始しました。

PDGは2017年にWarburg Pincusの支援を受けて設立された企業で、中国、シンガポール、インド、インドネシア、マレーシア、日本でデータセンターを運営しています。

今回のようなサステナビリティに連動した融資は、データセンター・デベロッパーがプロジェクト資金を調達する方法として、ますます人気が高まっています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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