フィリピン北ルソンに新しい政府データセンターが誕生

電子統治システムを通じて公共取引を可能にする施設

フィリピンで新しい政府データセンターが計画されています。

基地変換開発局(BCDA)とJohn Hay Management Corporation(JHMC)は情報通信技術省(DICT)と共同で、フィリピンの北ルソンに政府データセンターを建設する予定です。

フィリピンのマルコス大統領が命じたフィリピン官僚制のデジタル化に対応するため、DICTはデータセンターの「陣頭指揮」を執り、電子政府を提唱しています。

このデータセンターは、電子政府システムを通じた公共取引を可能にするものです。データセンターの正確な場所と予想されるIT容量に関する詳細はまだ明らかにされておらず、建設開始時期も明らかにされていません。

Ivan John Uy技術長官は、「この最先端施設は、革新的、効率的、卓越した公共サービスに対する我々の揺るぎないコミットメントの象徴です。このデータセンターによって、我々は地域と国のデジタル変革を推進し、すべてのフィリピン人がデジタル経済のチャンスを確実につかめるようにする」と述べました。

Uy氏は、フィリピンのIT容量は2025年までに300MWになると予測しています。今年初め、PLDTはフィリピンに100MWのデータセンターを計画していると発表しました。PLDTは現在、フィリピンで11番目となる100MWのデータセンターをサンタロサで建設中です。

BCDAのCEO兼社長であるJoshua Bingcang氏は、「国家発展のスチュワードとして、BCDAはこの取り組みにおいてDICTを支援する用意があり、すべてのフィリピン国民が高速で信頼性の高いデジタルサービスにアクセスできるよう、我々の努力を拡大していく所存です」と付け加えています。

STT GDCはフィリピンのデータセンターも拡張しており、今年中に5.2MWを追加する計画で、フィリピンにおける同社のデータセンターは27.2MWになります。同社はマニラに124MWのキャンパスも計画しています。

Converge ICTもフィリピンへの進出を検討しており、8月にはパンパンガ、ケソンシティ、セブの3カ所に6,000万ドルを投じてデータセンターを開発する計画を発表しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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