KT Cloudが26MWのソウル新データセンターの建設に着手

韓国のクラウド企業KT Cloudが、首都ソウルに新しいデータセンターの建設に着手しました。

韓国の通信大手KT Corpの別事業部門として最近設立された同社は、今週ソウル南部の衿川地区に26MWの施設の建設を開始したと発表しました。

加山IDCと呼ばれるこの施設は、地上10階、地下5階建てで、10万台以上のサーバーが設置され2025年までの完工を予定しています。

DL Construction、KT、KT Cloudによる共同プロジェクトで、新韓投資が主催するプロジェクトファイナンスで資金を調達します。

KTクラウドのCEOであるDongsik Yoon氏は、現地の報道陣に次のように語っています。「政府機関や国内外企業のニーズに合わせて、安全に運用・データ管理できるIDCを提供することが市場のカギ。迅速な市場対応を通じて誰もが認めるIDCのNo.1事業者としての使命を果たしていきます。世界最高水準のエネルギー削減、新・再生可能エネルギーの導入など、グリーンIDCを実現し、ESGを実践していきます。」

KT Corpは、2022年2月にクラウドとデータセンターのスピンアウトとしてKT Cloudを立ち上げました。当時、通信大手は新会社に約9000億ウォン(約6億9000万ドル)相当のクラウド/データセンター関連資産を現物出資し、100%の株式を保有すると発表していました。

同社のクラウド/データセンター事業は過小評価されており、同部門をスピンアウトさせることで成長性を高めることができると述べています。同社は、最近設立された事業の一部を売却することを検討していると言われており、その場合、ユニット全体の価値は20億ドルに達する可能性があります。

KT Cloudは現在、ソウルに2つ、天安に2つ、金海に1つ、そしてカリフォルニア州ロサンゼルスに米国ゾーンを持つクラウドゾーンを運営しています。立ち上げに際し、同社は2025年までにさらに100MWのデータセンター容量を確保することを目指すと述べています。

KT Corpは前回、2021年に新しいデータセンターを立ち上げています。ソウルの九老地区にある355ラックの施設で、地元のコロプロバイダーであるDreammark Oneからリースしています。これは同社にとって14番目のデータセンターでした。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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