インドのパブリッククラウドサービス市場、2023年上半期に38億米ドルに成長

International Data Corporation(IDC)の最新レポートによると、インドのパブリッククラウドサービス(PCS)市場(Infrastructure-as-a-Service(IaaS)Platform-as-a-Service(PaaS)ソリューション、Software-as-a-Service(SaaS)を含む)は、2023年上半期(上半期:1月〜6月)に38億米ドルの売上を記録したとのことです。

IDCは、情報技術、通信、消費者技術市場向けのマーケットインテリジェンス、アドバイザリーサービス、イベントを提供するグローバル企業です。報告書「Worldwide Semi-annual Public Cloud Services Tracker」によると、インドのパブリッククラウドサービス市場全体は、2027年までに178億米ドルに達し、2022年から27年にかけて22.9%の複合平均成長率(CAGR)で成長すると予測されています。

IDCインド、クラウド・人工知能担当共同開発責任者の Rajiv Ranjan氏は、「インドのパブリッククラウドサービスは、単なるコスト削減や柔軟性を超えて進化しています。」と話しています。また、「企業はアプリケーションの近代化、クラウドネイティブなソリューションの開発、人工知能の開発にますます投資する傾向にあります。企業は生成AI、チャットボット、会話型AIツールへの投資を強化しているが、生成AIツールは特にコスト最適化、アプリケーション開発、ワークロードテストのユースケースに使用されております。将来的には、生成AIはクラウドセキュリティやクラウドインフラ管理にも役立つと期待しており、これらの投資はすべて、インドにおけるパブリッククラウドサービスの成長を促進すると考えます。」

IDCはこの様に述べています。「2023年上半期のパブリッククラウドサービス市場全体では、SaaSが依然最大の構成要素であり、IaaSとPaaSがその後に続いています。上位2社のパブリッククラウドサービスプロバイダーは、引き続き市場の40%以上を占めています。IaaS、コラボレーティブアプリケーション、CRM、ERMといった伝統的な分野が引き続き成長を牽引しています。同時に、サービスプロバイダーはAIやデータ管理に関するサービスに対する需要の急増を目の当たりにし、クラウドサービス提供におけるニーズの進化が浮き彫りとなりました。」

2023 年 6 月に発表された声明では IDC が成長率を 23.4% と予想していたため、新しい数字は下方修正であると考えられます。

W.Media (Deborah Grey 記者)より抄訳・転載

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