Digital EdgeがSejong Telecomデータセンターと陸揚げ局を買収
シンガポールを拠点とするDigital Edgeは、韓国の通信プロバイダーSejong Telecomのソウルとプサン(釜山)にあるデータセンター資産を買収すると発表しました。
全額現金で行われるこの取引で、Digital Edgeはソウルのカンナム(江南)にあるデータセンターと釜山のセンタムにあるケーブル陸揚げ局施設をSejong Telecomから買収します。
Digital Edgeが韓国に進出
この契約はDigital Edgeとして韓国初の進出となります。同社は、両施設の容量拡大とエネルギー効率の向上のために追加投資を行う予定だとしています。この取引とその後の拡張の中で、Digital Edgeは1億2千万ドル以上の投資を見込んでいると述べてます。この取引は、2021年の第2四半期に完了する予定です。
Digital EdgeのSamuel Lee CEOは、次のように述べています。「アジアにおけるDigital Edge Platformの構築に向けた10億米ドルの資本コミットメントにより、日本でのデータセンター投資に続き、韓国市場への参入計画を発表できることを嬉しく思う」
「韓国は、アジアで最も急速に成長している市場の一つであり、最先端のデジタルインフラを備えている。今回の取引は、多国籍企業だけでなく、韓国企業にとっても、ソウルと釜山にある主要施設で顧客やパートナー企業の豊富なエコシステムと相互接続することで、Digital Edgeのプラットフォームを活用し、韓国でのデジタルフットプリントを拡大する絶好の機会となる」
Digital Edgeのインフラおよびデータセンター事業の最高責任者であるYongsuk Choi氏は、この2つの施設が「Digital Edgeの地域プラットフォームの強固なコアを形成する」と述べています。また、このことで、Digital Edgeは、韓国における信頼性の高いデータセンター事業者として、また相互接続サービスプロバイダーとしての地位を確立するとともに、釜山地域の海底ケーブルシステムを通じてアジアの他の地域への重要なゲートウェイを開くことになると述べています。
大阪、東京にも既に進出
Digital Edgeは、ニューヨークのインフラに特化したプライベート・エクイティ企業であるStonepeak Infrastructure Partnersの支援を受け、2020年8月に設立されました。CEOのLee氏は、これまでエクイニクスのアジアパシフィック事業部門のプレジデントを務めていました。同社は、大阪市中心部で12MWの施設の開発を進めており、東京では伊藤忠テクノソリューションズ株式会社の目白坂データセンターに出資しています。
江南にあるSejong TelecomのIDC Yeoksam Centerは、7,000坪(23,100平方メートル/249,000平方フィート)の床面積を持つと記載されています。
Data Center Dynamics
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。