Amazon がテキサス州ラウンドロックでデータセンターと配送用地の区画整理許可を取得

アリゾナ州メサにデータセンターを申請中

Amazonがテキサス州オースティンのラウンドロック地区でデータセンター開発の区画整理承認を取得しました。

また、アリゾナ州メサでも2カ所のデータセンター用地の計画許可を申請しています。

これら3つの開発予定地はすべて、Amazonが以前大規模な流通プロジェクト用に指定した場所となっています。

Amazon ラウンドロックでゾーニング許可

ラウンドロックでは、市議会が11日の会合で同社の区画整理申請を承認しました。

先月初めて報道された記事によると、Amazonは州道45号線の北、County Road 172とMcNeil Road沿いの約149エーカーを併合し、区画整理することを求めていました。この敷地には、倉庫や配送、データセンター、変電所などのスペースが含まれる予定です。

149エーカーの用地について承認された項目には、郡道172号線の一部の編入、新たに編入された地域に市がサービスを提供するための協定、計画的ユニット開発（PUD）の創設を含むAmazonプロジェクトのための具体的なゾーニングと土地利用計画を提供するもう1つの協定が含まれます。

PUDは、この土地を2つの開発エリアに分割しています。エリアAは倉庫と物流施設、エリアBは倉庫、物流施設、データセンター、変電所などを含む予定です。

物流施設の建設は2024年末に開始される予定です。データセンター開発のスケジュールは公開されていません。

Amazonは以前、旧Robinson Ranchの193エーカーの土地に2億5000万ドルの物流センター建設計画を立てていましたが、同社が物流スペースの過剰建設を認めたため、2022年に保留にしました。同社は2021年にこの土地を取得していました。

オースティン周辺には多くの事業者が進出しており、Sabeyもラウンドロックで現在取り壊されているSears Teleservのビル跡地にキャンパスを建設中です。Switchもラウンドロックで開発を進めています。

AWS、メサにデータセンター建設申請

1月に入り、Amazonはアリゾナ州フェニックスのメサ地区でもデータセンターの許可を申請しています。

BizJournalによると、同社は1月8日、メサ市の計画ゾーニング委員会に対し、PHX062とPHX65の2つのプロジェクトについて、敷地計画の承認と高さ、駐車場削減の特別使用許可を求める要望書を提出しました。このプロジェクトは、まだ計画ゾーニング委員会の議題にはなっていません。

「我々は最近、可能性のあるデータセンターの場所を調査するプロセスの一環として、書類を提出しました」と、Amazon Web Servicesの広報担当者は同誌に語っています。「これは通常のデューデリジェンスプロセスの一環であり、我々は常に顧客の需要に基づいて新しい場所を評価しているのです」

Amazonは2023年9月、メサのマリコパ郡にある約4マイル離れた2つのデータセンターについて、メサの計画事務所に事前提出書類を提出したというニュースが流れました。

各計画では、Amazonが所有する土地に22万7,000平方フィート（2万1,090平方メートル）のデータセンタービル2棟を建設する計画となっています。データセンター建設予定地の1つは、メサにあるAppleのデータセンターに隣接するエリオット・ロードの42.9エーカーの土地です。もう1つは、Legacy Park sports complexのすぐ東、10464 E. Pecos Roadの71.3エーカーに位置する土地です。

BJによると、Amazonは2021年12月にメサの両敷地を取得しました。同社はエリオット・ロードの用地に1,690万ドル、ペコス・ロードの用地には1,800万ドル強を支払ったということです。

ペコス・ロードの敷地は、Amazonのラストマイル配送拠点となる70万平方フィートの物流ビル建設が検討されたこともあります。その開発はProject Corkと呼ばれ、Ryan Cos.が関わっていました。このプロジェクトは2021年頃から休止しているようです。AZTechCouncilによると、エリオット・ロードの敷地はすでに以前から物流施設として予定されていたようです。

フェニックスはデータセンターの主要拠点で、メサ地区にはポーランドのソフトウェア会社Comarchをはじめ、EdgeCore、Meta、Google、Novva、Apple、CyrusOne、NTTが拠点を置いています。地主のPacific Provingもこの地域で大規模なキャンパスの開発を計画しています。

フェニックスの他の地域には、Stack、Stream、Prime、Aligned、Iron Mountain、Vantage、Compass、QTS、EdgeConneX、Expedient、H5などがあります。マイクロソフトはこの地域でクラウドリージョンを運営しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。